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04/11/2025

レイヤーとレイヤーフィルタを使う

    CATIAで大規模なアセンブリを設計する場合、画面が複雑になり操作が遅くなりがちです。ここでは、CATIAの「レイヤー」機能を使ってパーツや要素を整理し、作業効率を向上させるための具体的な手順を説明します。 

 

1. グラフィックス・プロパティ・ツールバーを表示する
CATIAメニューから「表示」>「ツールバー」を選択します。表示されるツールバーリストから「グラフィックス・プロパティ」にチェックを入れると、ツールバーが表示されます。通常、画面の右側または下部に表示されます。.

 

 

2. レイヤー番号の割り当て
次に、各要素をレイヤー番号で分類します。ツリーまたは3D画面で、レイヤーに分類したい要素(パーツまたはジオメトリ)を選択します。「グラフィックス・プロパティ」ツールバーの「レイヤー」番号のドロップダウンリストをクリックします。リストから任意のレイヤー番号(0~999)を選択します。選択後、要素にレイヤー番号が割り当てられます。

例)レイヤー1:外装部品、レイヤー2:内装・構造部品、レイヤー3:ボルト・ナットなどの小物部品。この画面では、レイヤー1は立方体、レイヤー2は曲面です。

 

3. レイヤーの表示切り替え方法
表示/非表示を切り替えるには、指定したレイヤー番号を使用します。「ツール」>「表示フィルタ」で表示される「レイヤーフィルタ」ダイアログでフィルタを選択します。「編集」でフィルタを編集したり、フィルタ内で数値を用いた計算を行ったりできます。「適用」または「OK」をクリックすると、指定したレイヤーの要素のみ表示/非表示を切り替えることができます。

 

 

例)レイヤーフィルタを1以下に設定した場合、立方体のみが表示されます。2を含めた場合は、レイヤー2に設定されているため、面も表示されます。

 

4. レイヤーの確認方法
各要素がどのレイヤーに割り当てられているかを確認するには、要素を右クリックし、「プロパティ」を選択します。プロパティ画面の「グラフィックス」タブで、現在割り当てられているレイヤー番号を確認できます。

まとめ
CATIAのレイヤー管理機能により、大規模なアセンブリでもスムーズな作業環境を維持できます。操作が遅くてお困りの場合は、上記の手順でレイヤー設定をお試しください。