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01/30/2025

CATIA V5で3DEXPERIENCEのファイルを変換し開く方法

3DEXPERIENCE (以下、3DX) 環境で作成したファイルを従来の CATIA V5 で変換し使えるようにする方法について説明します。
3DX ファイルを CATIA で直接扱える CATPart ファイルに変換する手順や、バージョンやライセンスに関する注意点について説明します。

3DX ファイルを CATIA 用ファイルに変換する基本的な手順

1. 3DEXPERIENCE を起動します。3DX にログインし、インポート先のコラボレーション スペースを選択します。

2. 3DXML ファイルをインポートします。3DX の右上にある「+」ボタンを使用して 3DXML ファイルを選択します。オプション設定画面が表示されたら、バージョンと変換オプションを確認します。

 

インポート画面は次のようになります。

  • 実際のインポート画面では、以下の設定があります。
    Format; 「オーサリング付き 3DXML (*.3dxml)」を選択します。ここでは、ソースとなる 3DXML ファイルを指定します。
    Source; 「ディスク上のファイル」(ローカル PC 上のフォルダやネットワーク ドライブなど) など、読み込むソースを選択します。
    Location / Filename; インポートする 3DXML ファイルの保存場所とファイル名を指定します。
  • As Reference; インポートしたデータを「参照」として扱う場合に使用します。既存のデータとの整合性が必要な場合に選択することがあります。
  • Reidentification; すでに管理されている ID を再割り当てする場合に使用します。
    As New; 新しいオブジェクトとして登録する場合に選択します。受信した 3DXML を完全に別の独立したデータとして扱いたい場合に便利です。シミュレート; インポート前にシミュレーションを実行し、モデルがどのようにインポートされるかを確認します。
    3D Viewer; 3D ビューアに読み込む予定のモデルを大まかにプレビューして、問題がないか確認します。
    OK; インポートを最終的に実行するためのボタンです。

 

変換が成功すると以下のように表示されます。

 

3. インポートした3DXMLファイルをCATPartファイルとしてエクスポート; 右上の矢印メニューから Export を選択します。先ほどと同様に変換オプションを確認します。

 

「Export」ダイアログを開くと、次の設定が表示されます。

  • 実際のインポート画面では、以下の設定があります。Format; 「CATIA ファイル」を選択すると、CATPart または CATProduct 形式で出力できます。必要に応じて他のファイル形式を選択できますが、CATIA V5 との互換性を優先する場合は、「CATIA ファイル」をお勧めします。
    Target; 「ディスク上のファイル」を選択すると、ファイルはローカル PC またはネットワーク ドライブに直接書き込まれます。企業のネットワーク ファイル環境を使用している場合は、別のターゲットを設定できる場合があります。
    Location /  Filename; 出力先のフォルダとファイル名を指定します。ファイル名は、エクスポートするオブジェクトの名前で自動的に入力される場合がありますので、必要に応じて変更してください。[General Options…]
    V5 version; ここで指定したバージョン (例: CATIAV5-6R2022) に基づいてエクスポートされます。

    [Advanced Options…]
    Convert as;パーツを結果として変換: フィーチャや履歴を含めず、ソリッド形状のみを出力する形式です。軽量化されますが、後から細かい修正が難しくなります。
    中間ジオメトリ上のパブリケーションを変換: 中間ジオメトリに設定されているパブリケーション情報を継承するかどうかを選択できます。
    Use CATPart Start-Up defined in; カスタムテンプレート (スタートアップファイル) を指定することで、エクスポート時に独自の初期設定 (マテリアル、パラメータなど) を反映できます。

[OK] をクリックして CATPart ファイルをエクスポートします。

 

CATPart ファイルはフォルダー内にあります。このファイルは CATIA で編集できます。

 

 

4. 注意事項とポイント
[Convert Part As Specifications] を使用すると、フィーチャー履歴 (仕様ツリー) を維持したままエクスポートできますが、これには CATIAV5-6R2025 バージョンが必要です。CATIAV5 の他のバージョンでは、[Convert Part As Result] が強制的に選択されます。